『コンクリートキャンバス』の特徴

このコラムでは水をかけるだけでコンクリート面を素早く形成し、どんな現場や被害箇所にも適用できる法面補修材「コンクリートキャンバス」をご紹介します。

これまでの常識を超える高い技術を用いた資材です。土木関係者の皆様は、ぜひ今後の参考にしてみてください。

 

【目次】

  1. これまでの常識を刷新する『コンクリートキャンバス』の特徴
  2. 水をかけるだけ!施工がとにかく容易な仕様が最大の特徴
  3. その他の5つの特徴
  4. 『コンクリートキャンバス』の施工方法
  5. まとめ

 

これまでの常識を刷新する『コンクリートキャンバス』の特徴

災害復旧の場面では、一刻も早い処置が求められます。しかしながら従来の工法は専用の重機や専門技能を持つ人員を伴う必要があるなどその手配だけでも容易ではなく、作業も長時間を要するものが少なくありませんでした。

そのような現場の課題を払拭してくれるものが「コンクリートキャンバス」です。

まずはコンクリートキャンバスが作業負担を軽減するポイントついてご紹介します。

 

水をかけるだけ!施工がとにかく容易な仕様が最大の特徴

コンクリートキャンバスは英国で開発された「コンクリートと布地と遮水材の複合材料」です。厚さ5mm~13mmの薄い布地構造で、特殊配合のドライコンクリートを3次元のキャンバス(繊維マトリクス織編物)とPVCシートでサンドイッチした作りとなっています。

この構造により「コンクリートキャンバス」を敷設後に水を散布、もしくは水中に浸けだけでドライコンクリートが硬化し始め、コンクリート面を作り出すことが可能となっています。

また施工性を高める上で通常のコンクリート材と大きく異なる点があります。

「コンクリートキャンバス」は先述のとおり布地構造で納品されるので、計量や練り混ぜ、ミキサー車による攪拌は不要です。また以下の写真のように敷設前はロール状となっているため、運搬もしやすい作りが特徴です。ロール状態で運び、現場で広げて水をかけるだけで、理想的な法面補修を行うことができます。

「バッチロール」タイプであれば人の手で運搬も可能なため、小規模における迅速な施工や狭所での作業などにも対応可能です。

 

その他の5つの特徴

「コンクリートキャンバス」の特徴は上述した点だけではありません。以下のような特徴も備えており、様々な現場で活用することができます。

  • どんな地盤でも対応できる柔軟性
  • 優れた耐久性
  • 普通作業員でも可能な施工法
  • 水中・悪天候での施工が可能

 

どんな地盤でも対応できる柔軟性

硬化前はロール状にもなるほど柔軟性に優れており、凹凸の激しい複雑な地形にも馴染むように設計されています。堤防決壊によって複雑な形状になってしまった現場に対しても適用しやすく、高い柔軟性を誇ります。その上、水和開始後も1~2時間は微調整が可能なので、敷設のミスも軽減できます。

優れた耐久性

高い耐化学性と耐候性を誇り、紫外線による劣化もありません。一般的なコンクリート比では約2倍の耐摩耗性があり、促進劣化試験では50年以上の耐久性能が確認できています。また耐火性・耐凍害も高いため、様々な地域や環境でも活躍できる性能です。

普通作業員でも可能な施工法

特殊な工具や特殊作業員は必要なく、どんな作業員の方でも施工を行えます。また必要な重機もロール状の資材を運搬・荷卸しするための重機程度で済むため、作業負担を軽減することが可能です。

水中・悪天候での施工が可能

「コンクリートキャンバス」は淡水・海水問わず水中でも敷設が可能です。水中でもしっかり水和と硬化がされるため、陸上と同様に機能します。そのため堤防決壊してしまった河川現場においても確実な施工を実現します。もちろん雨天時でも施工可能なので、これ一つで現場を選ぶことなく対応できます。

 

『コンクリートキャンバス』の施工方法

施工のしやすさが特徴の「コンクリートキャンバス」について、その施工方法がどのようなものか簡単にご紹介します。

敷設

  1. 岩石や切り株等の突起物は事前に取り除き、地面の成形を行っておきます。
  2. PVCシートを下面にして「コンクリートキャンバス」を敷設します。(水の流れがある場合、継ぎ目は上流側を上にする)
  3. 必要に応じて「コンクリートキャンバス」を切断加工します。(硬化前であれば一般的なカッターやディスクカッターなどで切断可能)
  4. アンカーピン等を用いて「コンクリートキャンバス」を固定します。

水和

  1. 敷設完了後、散水するなどして「コンクリートキャンバス」を水和させます(海水でも可能)。
  2. 木ネジ等で重ね合わせた「コンクリートキャンバス」を結合します。
  3. 硬化前は非常に柔軟で桝への接続や終末点の処理を簡単に行うことができます。
  4. いったん水和反応が始まってもおおよそ2時間は硬化し始めないため、調整が可能です(硬化開始後の進行は速く、24時間で10日強度の80%まで強度が増進)。

 

まとめ

新しい発想の土木資材として「コンクリートキャンバス」をご紹介しました。従来コンクリート製品に詳しい方に関しては、きっと「コンクリートキャンバス」の高い性能をご理解いただけたのではないでしょうか。

また経験が少ない担当者や現場環境においても、非常に取り扱いやすい資材のため、ぜひ検討されることをおすすめします。

「コンクリートキャンバス」の活用場面は多岐に渡りますので、気になる点があればまずはお気軽にお問い合わせください。 

 

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